縄文時代に漬物?

日本で最も古い漬物とはなんでしょうか?

そもそも漬物の概念がなにか?という話になってきますが、保存食としての見た場合縄文時代からあったようです。

とはいえ、今のように野菜を容器に塩と野菜を入れて蓋を乗せて重石をする、という形ではなかったでしょう。

塩蔵であったり燻製。

後、個人的に考えられるのは、カカオをバナナの葉っぱで包んで発酵させる、みたいなやり方です。

木の実なんかも発酵させていたかもしれません。

塩その物を使うというより、海水を上手く使ったりして。

くさやみたいな物もあったかもしれませんね。

酒なんかは縄文時代に口噛み酒はあったとされているので、発酵自体は相当古くから行われていた可能性は非常に高いです。

弥生時代には醤(ひしお)が大陸から入ってきておりますし。

 

発酵技術に関して言えば、古代から行われていた事を考えますと、人間は火と同様発酵調理というのは元々得意なのかもしれませんね。

現代では逆に、発酵調理というのは何かこう難しい事のように構えられる方が多いし、実際失敗も多い訳ですが、人間の歴史から考えましたら誰でも出来るようになってるんじゃないかと思いますね。

そもそも、食べるという事自体が古代では仕事の大半でしたでしょうし、現代人が仕事で失敗する如く、食に対して試行錯誤はすさまじかったと予想出来ます。

ある調理法を編み出したとか、美味しい物が出来たとか、そういった事が古代の社会では成功者とされていたかもしれませんね。

現代は調理において失敗、というのは先人のお陰でほぼ無い訳ですが、古代においては失敗はつきものだったかもしれません。

そういった意味で、発酵における失敗というのは「そんなもんだ」と扱っていたかもしれませんね。

 

もし当店の糠床講座に縄文人が来たら、数か月で私より美味しい物を作られてるんじゃないかと思ったりします。