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皆さんご存知ですが、発酵した食材というのは殺菌処理しない限り当然菌は生きています。
人間が生きていると色んな廃棄物が出ますが、菌も同じです。
二酸化炭素等のガスが発生し、密封容器が膨れてくるのです。
この状態の物が陳列棚にありましたら「これは傷んでいるんじゃないか?」と捉えられるのが普通です。
実際、浅漬けなど発酵させない漬物で袋が膨れますと、これは明らかな劣化として捉えるのが正解です。
しかし、発酵漬物はそうではありません。
ここが勘違いしやすい所です。
加熱処理の利点としては、発酵した菌は死んでしまいますが、発酵の風味や旨味は残りますし、死菌ですが体内に摂取することで腸内での好影響が期待できます。
しかし、加熱しますと食感のいくらかは落ちますし、菌が死ぬ事によって体内で有用菌が増殖する事は望めません。
当店の白しば漬けは私が管理しているので、膨れたらその都度管理します。
糠床を毎日混ぜるようなものです。
ですから、お客様には最適な状態で食感の劣化なしに、さらに生きた菌をお届け出来ます。
菌が生きているか、死んでいるか。
死んでいても効果はあります。
ただ、1つ違いがあるとすると、死んだ状態ですと生きた状態よりも効果を出すために「より多くの菌摂取が必要」という点です。
漬物で生きた菌を摂取する場合、漬物はそれほど大量に食べませんから、菌活の観点から言えば「非加熱処理」の漬物が推奨されます。
間違ってほしくないのは、加熱処理した発酵漬物が菌活に無意味、という訳では無いです。
ネット等でそういった意見がありますが、それはそれで間違いです。
加熱処理すると袋の破裂を防げますし、商品の味の変化も止める事が出来るので、むしろ現代向けの処理と言えます。
非加熱発酵漬物をお探しでしたら、是非一度お買い求め下さい。
(多くの漬物は加熱処理の有無は明示されておりませんので、その旨は直接生産者にお聞きください)