冬の発酵

冬は発酵させにくい時期ですが、沢庵など仕込んでじっくり発酵させていきます。

それとは反対に、比較的温度の高い室(むろ)で発酵させる漬物が「すぐき」です。

こちらは冬の時期でも漬け込みから数十日で乳酸発酵が完了します。

そのままある程度保存も可能です。

すぐきの味は室毎に異なる、ともされており、菌バランスで味が変化します。

当店では長年お付き合いのある室から頂いております。

室毎に味が事なり、また毎年味も異なります。

発酵物、というのは出来不出来というよりは、そういう物という扱いで楽しむのが正解だと感じる瞬間です。

 

当店は12月は店頭販売のみです。

ボイル処理等はして欲しくない、との事で桶出しそのままを真空パックにしております。

たまに発酵が進んで膨れてまいますが、品質に問題ございません。

 

すぐきからは「ラブレ菌」と言われる特殊な乳酸菌が発見されたり、京都の健康を守ってきたんだと痛感させられます。

ご飯のお供にも最適で、ウチの息子はオヤツ変わりにパクパク食べる始末です。

醤油をちょっと使いますと、酸味が和らいで食べやすくなります。

是非一度ご賞味くださいませ。