現代人には発酵食品は刺激的

先日ぬか床をお買い求めに来られ、再び来られた方とお話していました。
今まで発酵食品とか食べて無かったし健康のためにぬか床やろうと思って、との事で。
このような方には「当店のぬか床は完全に昔のやり方で作っておりますので、現代人の胃腸には逆に刺激が強いかもしれません」とお伝えしております。
当店のぬか床は恐らく江戸時代辺りから変わらない製法で作っておりまして、そこに居つく菌もそれほど変わらないだろうと思います。
ですが、現代人の腸内細菌は外の環境の変化も相まって当時とは全く違った環境になっております。
清潔になっている事は間違いないのですが、逆に言えば外から入ってくる菌が少ない状態。
そのような環境ですから、当時から何も変化していない無い菌を含みまくった食品を食べますと、胃腸がビックリするんですね。
案の定その方も「ぬか漬け食べた後は胃腸に何か駆け巡るような状態になりました(笑)」との事で。
これは食中毒とは違い、熱や腹痛は無いですが、キシリトールガムなんかを食べ過ぎた状態みたいになります。
日本は特に清潔な環境で、それが100年前よりも更に強化されております。
腸内細菌というのは外の環境と共にありますので、外の菌が減れば当然腸内細菌のバランスも変わります。
食べ物によって変わるのは大きいですが、環境でも変わります。
これは当たり前の事で、発酵食品作ってたら誰でも理解できる事です。
1つ言えば、水、なんていうのもそうですね。
日本人は特に他の国の水を飲むと腹を下すと言われますが、ま~そういう事です。
外の菌が多い、というのはメリットのようですがそうでもありません。
当然悪い菌もそれだけの数いる、という事ですからね。
当時は破傷風菌等で人々は苦しんできました。
肺炎レンサ球菌なんかも。
良いも悪いも相当数いてバランスがとれる。
良いも悪いも少ない状態でバランスがとれる。
どちらも結局同じ事です。
こういった話は今の菌活市場では全く言われておりませんし、とりあえず菌摂取しとけ、ってのはちょっと違うと思います。
違うと思いますけど、個人個人どの菌を摂取すればいいか何てことは、これまた現代科学をもってしても不明なので、結局ある程度の菌は摂取しつつ、個人でバランスとっていくしかないですね。
木桶で京都の環境で発酵させた本格ぬか床はネットでもご購入して頂けます。