ぬか床は毎日1回混ぜる、というのが通説で、中には混ぜれば混ぜる程良い、という話もありますが。
私はそうは思いません。
夏場でも混ぜない日もありますし、しっかり混ぜたり、軽めに混ぜたりします。
発酵は菌が行いますが、菌の代謝には酸素が極めて重要な要素になってきます。
生かすも殺すも酸素、という具合です。
酸素が嫌いな菌、というのは割と多く存在し、ぬか床にも当然それはいます。
もし、それらの菌が旨味を出している場合は、混ぜれば混ぜる程酸素に触れますから美味しくなりませんね。
美味しくなってる、というのは実のところ菌を殺してしまって、昆布だとかの旨味だけになってるんじゃないのか、と勘繰ってしまいます。
味噌なんかは極めて旨味の強い発酵物ですが、頻繁に混ぜません。
酒はどうでしょう?
これはもう大変難しい所ですね。
酒造りした事ないですが、この辺の加減で酒の味は変わるんじゃないでしょうか。
ぬか床において混ぜるというのは、料理で言うところの火加減、だと私は感じています。
料理も強火だから良い、って事はないですね。
むしろ、火加減をマスターする事が料理上手への道であったりもします。